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2008年07月24日(木) 07時21分

ドーンと衝撃、激しい揺れ=高齢者の被害多く−岩手・宮城内陸地震被災者は無事時事通信

 「ドーンという衝撃で目が覚めた」。24日未明に東北地方を襲った地震から一夜明けた同日午前、住民らは激しい揺れの被害確認などに追われた。高齢者のけがも多く、揺れに驚き慌てて飛び出したケースなどが目立った。
 震度6強を記録した岩手県洋野町役場には地震発生直後から、職員が続々と詰め掛けた。震度5弱以上の場合は全職員が招集される。約100人が夜を徹して被害確認や情報収集に追われた。
 役場には、逃げようとして玄関付近で転倒した女性(58)ら負傷者2人の情報や建物の壁の一部がはがれたとの報告が入った。山間部の集落もあるが、孤立情報はないという。
 総務課の滝川幸弘さん(45)は、自宅で寝ていて「ドーン」という衝撃で目が覚めた。隣の部屋で多くの物が落ちる音がしたが、確認する間もなく出勤。役場まで約2キロの道路沿いには「廃屋になった商店のガラスが飛び散っていたが、道路は大丈夫だった」。
 震度6弱だった青森県八戸市は、住民から自主避難の要望が数件あり、公民館に職員を派遣、受け入れ態勢を取った。
 6月中旬の岩手・宮城内陸地震で被災した宮城県栗原市では24日現在、21人が避難所で暮らす。仮設住宅にも数十人が入居しているが、被害はないという。 

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