2008年07月24日(木) 06時11分
宮城沖と関連薄い 長谷川東北大名誉教授(河北新報)
岩手県沿岸北部を震源に発生した地震について、東北大の長谷川昭名誉教授(地震学)は「陸側に沈み込んだ太平洋プレートの内部で起きた『スラブ内地震』で、1993年1月にマグニチュード(M)7.8を記録した釧路沖地震と同じタイプだ。震源が深いため広範囲で大きく揺れる。ひずみの蓄積が原因だが、プレートの境界で起きる宮城県沖地震とはメカニズムが異なる。関連は薄い」との見方を示した。
東北大災害制御研究センターの源栄正人教授(地震工学)は「震源が深く、小刻みで強い揺れが起きたようだ。夜が明けないと分からないことも多いが、建物の被害は比較的少ないタイプの地震。ただ、岩手・宮城内陸地震の被災地では、一連の地震で地盤の緩みや建物の損傷があるため、被害の拡大が懸念される」と指摘した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080724-00000002-khk-soci