東京都八王子市の京王八王子駅ビルで起きた無差別殺傷事件で、殺人未遂の疑いで逮捕された会社員菅野昭一容疑者(33)が、警視庁捜査1課と八王子署の調べに「親が話を聞いてくれないから、大きな事件でも起こせば自分の名前もマスコミに出ると思ってやった」と供述していることが23日、分かった。
菅野容疑者は「仕事や人間関係で2、3日前からむしゃくしゃしていた」とも供述。しかし、取材に応じた勤務先や父親(69)によると、菅野容疑者は5月15日に機械に指をはさみ骨折し入院。7月17日に来社した際「8月末から働ける」と話すなど復帰に前向きで、会社は「いつでも戻って」と応じたという。
八王子市の自宅前で取材に応じた父親は「(息子が)住んでいるのはここではない。SOSや相談はなかった」と証言。供述と食い違う点もあり、捜査1課などは慎重に動機を調べている。
司法解剖の結果、斉木さんは心臓を一突きされ失血死しており、捜査1課などは強い殺意があったとみている。