二十二日午後九時四十分ごろ、東京都八王子市明神町三ノ二七ノ一、京王八王子駅ビル九階にある啓文堂書店京王八王子店で、アルバイト店員の中央大四年
警視庁捜査一課と八王子署は、斉木さんに対する殺人未遂容疑で八王子市川口町、会社員
菅野容疑者は「仕事がうまくいかず、両親に相談したが乗ってくれなかった。むしゃくしゃしてやった。とっさに無差別に人を殺そうと決意し、文化包丁を購入して書店に行った。誰でもよかった」と供述しているという。捜査一課などは通り魔事件とみて、殺人容疑に切り替えて調べる。
一方、菅野容疑者の父親(69)は「SOSはなかった。相談なんかなかった」と話している。
調べによると、菅野容疑者は、書店で働いていた斉木さんの胸を正面から文化包丁で刺した疑い。
凶器の包丁は刃渡り約十五センチで、書店内に落ちていた。斉木さんは店の入り口近くで突然刺され、その後、近くにいた原田さんが切られた。二人は菅野容疑者と面識はなかったという。
約三十分後、八王子署員が約四百メートル離れたJR八王子駅近くで、現場で目撃された男によく似た菅野容疑者を発見。職務質問に「わたしが刺しました」と答えたため、取り押さえた。
啓文堂書店のホームページによると、現場の書店は午後十時まで営業。駅ビルは十一階建てで、ほかに飲食店や衣料品店などが入っている。
【写真説明】女性が刺された駅ビルで、慌ただしく出入りする捜査員=23日午前0時10分、東京都八王子市