2008年07月23日(水) 00時17分
<八王子殺傷>女性の悲鳴…突然の凶行に買い物客ら青ざめ(毎日新聞)
無差別の刃物がまた、市民を襲った。東京・八王子市のショッピングセンターで22日夜起きた女性刺殺事件。被害者と容疑者は面識がないという。買い物客らは突然の凶行に青ざめた。
事件は午後10時の閉店間際だった9階の書店で起きた。8階にある雑貨店の男性店長(43)は9時半ごろ、上階から「きゃー」という女性の悲鳴を聞いた。8階の各店は既に閉店し、エスカレーターも停止していたため、非常階段を駆け上がると、9階書店の棚と棚の間にエプロンを付けた女性が倒れていた。
女性は胸に傷を負い、床一面には血が流れていた。店長は書店スタッフとともに女性の手当を手伝い、「しっかりしろ」などと呼びかけたという。店長は「他の店の人たちと『最近は秋葉原みたいな事件が多いから気を付けよう』と話をしていたところ。まさかこんなことが起こるとは」と声を詰まらせた。
ショッピングセンター10階のお好み焼き店店長の男性は「午後9時半ごろ、ビルの警備員から『通り魔が出た』との電話がかかってきた」という。ちょうど最後の客2人が店を出ようとしていたので、「エレベーターで直接1階に降りてください」と危険に遭わないよう送り出した。「10階には悲鳴は聞こえなかった。警備からの電話がなかったら、事件に気付かず、お客さんをそのまま送り出したかもしれない」と声を震わせた。【川崎桂吾、奥野敦史】
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