2008年07月23日(水) 18時34分
夏の夜に贈る、とっても怖いお話(オーマイニュース)
先日、南アフリカから帰ってきて以来、私はしばらく時差ボケと、季節の変化から体のキレが非常に悪かった。
南半球は今、冬を迎えており、帰国後のこの日本の暑さは、私の体の機能を低下させたように感じる。おまけにマイナス7時間の時差は思っていた以上に体にこたえた。帰国後、体のリズムがおかしくなってしまった。
時差ボケにより、夜中から朝方にかけてパッと目が覚めることが多い。睡魔がやってこないため、就寝するのも深夜1時近くが多くなった。寝るというよりは横になる。そんな形が多く、うたた寝しては目を覚ますの繰り返しだった。
あぁ、寝かしてくれ! 俺(おれ)は寝たいんだ!
私は寝たいだけである。次の日の仕事に差し支えるし、寝たい。熟睡したい。だが眠れない……。そんな日々が続いた。
帰国後1週間前後で、体は大分楽にはなったが、今でもまだ時差があるのか、夜中の2時近くになるとパッと目が覚める。
大抵は暑さからのどが渇き、水分を欲して目が覚めてしまうのだが、それでも時計を見て、夜中の2時ということに、あきれてしまう。
「もう勘弁してくれ……」
熟睡できないことほど、苦労することはない。眠れないことがこれほど人間のリズムを狂わすとは……。初めて分かったように感じた。
「ぐっすり寝たい!!!」
今もそう思っている毎日である。
ところが、そんな夜中に目が覚めるようになってから、鳥肌が立つほど恐ろしい経験をした。
昨晩のことである。
昨日もまた夜中の2時に目が覚めた。熱帯夜であり、暑くて目が覚めてしまったのだ。仕方なく、キッチンに向かい、麦茶を1杯飲んでから寝ようとした。
と、冷蔵庫に向かった時のことである。
夜中と言えど、冷蔵庫の場所ぐらい明かりをつけなくも感覚で分かる。私は電気を点けずに冷蔵庫に向かった。
私がキッチンに入った瞬間、何かの物音が聞こえてきた。
「ブブブブーン」
はて、何の音だろうか? 私は一瞬、換気扇の音だと思った。この暑さ、少しでも換気をしておこうと、消し忘れたのかと思った。
だが、何か違う。音はすぐにやんでしまった。
「気のせいかな?」
音のことはすぐに忘れ、冷蔵庫を開け、冷えた麦茶を手にした。そして台所に向かい、グラスを手にした瞬間だった。グラスを持った私の手に一瞬何かが触れた感じがしたのだ。いや、厳密に言えば、何かが私の手の上で動いたのだ。
その感触に鳥肌が立ち、持っていたグラスを落としてしまった。
ガシャーン!
深夜の2時、静けさが漂うキッチン、割れるグラスの音が不気味なほど大きく鳴り響いた。
割ってしまったグラスを掃除しようと、私は明かりをつけた。その瞬間、私の目の前に動いているものが……。それは、先ほど私の手で動いていた“犯人”だった。
「ゴキブリ……」
私の手の甲で動いていたのは、ゴキブリだった。しかも、明かりをつけて分かったのだが、1匹ではなく3匹ものゴキブリがキッチンを占拠していた。
思わず、目の前のゴキブリにたじろいでしまった。悲鳴こそは出さなかったが、3匹ものゴキブリに、大の大人が一歩二歩と下がってしまった。
「おい! お前等かよ!」
私が彼らに、発したひと言である。すかさず、テーブルに置いてあった新聞紙を片手に、私は逆襲を始めた。
バチン、バチン!
2匹はすぐに仕留めたものの、1匹は取り逃がしてしまった。夜中に耳にするゴキブリの羽音は、物すごく不気味だ。さらに手の甲で動いたゴキブリの感触、それはそれは恐ろしいものであったのは言うまでもない。
これからの季節、掃除はしっかりしていても、どこからともなくやってくるゴキブリ軍団。彼らの活動は夜中が多い。
不気味なほど驚いた、夜中の私の体験談です。
皆さんの家でも、深夜、不気味な音を立てて動いているやからがいるかもしれません。お気を付けを……。
(記者:花嶋 真次)
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