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2008年07月21日(月) 07時01分

エラー、チャンスで代打…二岡復帰戦は××スポーツニッポン

 【巨人1—4横浜】つらくて悔しい復帰戦になった。フリーアナウンサーの山本モナ(32)との不倫騒動を起こした巨人・二岡智宏内野手(32)が20日の横浜戦に「7番・三塁」で開幕戦以来の出場。ファンのヤジと声援が飛び交う中、好機で代打を送られ、守備でも失策を記録した。21日からは完全アウェーの甲子園で阪神と3連戦。イバラの道は続くが、失ったものは結果で取り戻すしかない。

 ベンチに座り、遠くを見つめた。自分への憤り、悔しさが心の中で渦を巻いた。3点を追う6回1死満塁。一打で汚名を返上できるチャンスだった。「代打・高橋由」のアナウンスに場内は騒然。二岡は表情をゆがめてしばらく動けなかった。

 “不倫騒動”から再スタートとなった一戦。心労で7キロも体重が減ったが「7番・三塁」で先発出場した。3月28日の開幕ヤクルト戦(神宮)以来114日ぶりとなった2回2死の第1打席では歓声とブーイングが交錯。カウント1—0から二ゴロに倒れた。4回の第2打席は2死一、二塁で初球を打ち上げて右飛。プロ初のスタメンとなった三塁守備でも、4回、唯一の守備機会で内川の痛烈なゴロを捕球できずに失策を犯した。2打数無安打、1失策。単純な故障からの復帰戦ではないだけに「せっかく応援してくれたファンの皆さんに応えられず、結果を出せなくて申し訳ないです」とうつむいた。

 開幕戦で右ふくらはぎを肉離れ。地道な調整を続け、1軍復帰が秒読みとなった今月9日に不祥事が発覚した。世間に波紋が広がり、自身も調子を崩して1軍復帰は3度も先送りに。この日は練習開始の2時間前に球場入りし、報道陣を前に「山本さんをはじめ、関係者にご迷惑をかけたことをおわびします」とあらためて謝罪した。ミーティングでも首脳陣、選手を前に「迷惑をかけ、すいませんでした」と陳謝。練習中には「誰もお前を許してない!」、「グラウンドに足を踏み入れるな!」など横浜ファンから痛烈なヤジが飛んだが、黙々と汗を流した。

 首脳陣は今後も二岡を先発起用する方針。原監督は6回の代打について「(高橋由の方が)点が入る確率が高いと判断した」と説明し、二岡については「戦いの船に乗ったわけだから、これから暴れてくれるでしょう」と今後に期待。伊原ヘッドコーチも「人生そんなうまくいかない。結果を残せばファンも認めてくれる」と奮起を促した。

 チームは好機を生かせず1得点で敗戦。横浜戦の連勝は6で止まった。21日からは首位・阪神と3連戦。二岡には虎党で埋まる甲子園の重圧ものしかかる。この日、巨人ファンは左翼席に“プロは結果で取り戻せ”と書かれた横断幕を掲げた。それしかない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080721-00000000-spn-spo