2008年07月19日(土) 18時00分
多重債務:相談が急増、前年度比3割増1121件 関係者出席、県庁で協議会 /鳥取(毎日新聞)
◇連携し対策強化を
県消費生活センターに昨年度、寄せられた相談のうち最も件数が多かったのは「多重債務」の1121件で、前年度に比べ約3割も増えた。同センターや県弁護士会、4市などでつくる「多重債務・ヤミ金融問題等対策協議会」は、18日に県庁で開かれた会議で対策を強化していくことで一致した。
多重債務の相談件数は、01年度の249件から6年で4・5倍に急増した。多重債務者は30〜40代が全体の半数を占める。サラリーマンが6割以上だが、昨年度は不況のため「自営・自由業者」が過去5年で初めて1割を超えた。借金の額は「100万円以下」が全体の約3割と最も多かった。
会議では、無料法律相談会を今年度から2カ月に1回から毎月1回に増やしたことが報告された。法律相談でも多重債務問題が占める割合は過去5年で約3割から約8割に増え、ヤミ金融や詐欺などの相談を上回った。
関係機関はそれぞれの取り組みを報告し、連携して対策にあたることを確認した。【小島健志】
7月19日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080719-00000291-mailo-l31