2008年07月18日(金) 02時30分
<みずほCB>斎藤頭取、サブプライムに続き女性問題浮上(毎日新聞)
みずほコーポレート銀行(CB)の斎藤宏頭取(64)が苦境に立たされている。米低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)関連で多額の損失を出した責任を問う声に続き、17日には女性問題が浮上。実力者として君臨してきた斎藤頭取も求心力の低下は必至で、今後のみずほフィナンシャルグループ(FG)のトップ人事にも影響しそうだ。
17日発売の写真週刊誌「フライデー」は斎藤頭取とテレビ東京の30代の女性記者が密会している写真を掲載した。みずほCBはテレビ東京の主力行。斎藤頭取はテレビ東京の社外監査役も務め、「不適切な関係」と批判されかねない。
みずほFGは08年3月期決算で6450億円のサブプライム関連損失を計上したが、投資業務拡大を陣頭指揮したのは斎藤頭取。今回の問題で、みずほFGでは「巨額の損失を出しておいて、何をやっているのか」(首脳)と風当たりが強まっており、批判が高まれば進退問題に発展する可能性もある。
旧日本興業銀行出身の斎藤頭取は就任7年目。楽天のTBS株取得を巡る攻防で仲介役を引き受けるなど要所で存在感を発揮してきた。来春には斎藤頭取、前田晃伸FG社長(旧富士銀行出身)、杉山清次みずほ銀行頭取(旧第一勧業銀行出身)の交代が予想されるが、斎藤頭取は「会長職を新設し就任する」との見方もあった。
しかし、女性問題も「(斎藤頭取への批判から)みずほ内部から情報が漏れた可能性も否定できない」との観測がある。みずほは旧3行の微妙な均衡を維持してきたが、内部のさや当てが激しくなると、斎藤頭取の去就を含め尾を引きそうだ。【山本明彦、斉藤望】
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