2008年07月18日(金) 14時50分
<サイバー攻撃>国内企業サイトなど約1万ページが改ざん アクセスでウイルス感染の危険(毎日新聞)
インターネットセキュリティー大手トレンドマイクロは17日、日本国内の企業などのサイト約1万ページが改ざんされていたことを明らかにした。サイバー攻撃されたのは不動産、食品、自動車部品会社などのほか、大学や個人のサイトまで広範囲にわたるという。アクセスするとウイルス感染し、偽セキュリティーソフトのダウンロードを勧めるメッセージが出る。
利用者が改ざんされているページにアクセスすると、自動的に別のサイトに移動し、不正なプログラムをダウンロードする。利用者のパソコンには英語で「あなたのコンピューターがウイルス感染しています。駆除するにはセキュリティーソフトをダウンロードしてください」という偽のメッセージが表示される。クリックすると現れる個人情報入力画面に入力すると、情報が漏えいする仕掛けになっている。
トレンドマイクロによると、「インターネットを通じてアプリケーションを利用する仕組み(ASP)のプログラムにぜい弱性があり、そこを突いた攻撃」という。1ページだけとは限らず、ASP技術を使っている複数のページが改ざんされている可能性もあるという。
トレンドマイクロ社のウイルス対策ソフトは既に対応済みだが、同社は「コンピューターの利用者はOS(基本ソフト)、ウイルス対策ソフトの更新をしてほしい」と呼びかけている。被害報告は今のところないが、同社は緊急対策チームを組織し、攻撃された企業のうちサイトの利用者が多く、被害拡大が予想される企業に対しては注意を喚起する。【岡礼子】
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