2008年07月18日(金) 11時15分
夏の風物詩が私に語りかけてくれたこと(オーマイニュース)
人ごみが苦手でパニックになることを何度か書きました。今では地元・福岡の小倉・魚町銀天街も、特に週末は、あまりの人の多さに近寄れなくなりました。
最近、私のリコーダーの活動を地元テレビ局に取材してもらう機会があったのですが、そのときパニックとはどういうことか、実際に魚町を歩く取材もありました。
その日は平日だったのですが、お昼時だったこともあって、人通りは結構多く、結局こわばって歩くことになってしまいました。
そんな中、予想外に、パニック解消に役立ったものがありました。風鈴です。ほとんどの人は夏の風物詩と感じるでしょう。もちろん、私もそうでした。
特になんと言うこともないのかもしれませんが、都会の雑踏のアーケードに風鈴がいくつも吊り下げられていて、涼を運んでくれます。そして、ただ涼を運ぶだけでなく、パニックになる私を誘導してくれ、「時には立ち止まってみてごらん。ゆっくり歩いてごらん」と語りかけているかのように私には映りました。
人生をゆっくり歩いてみる。それは置いてきぼりを食うこともよくあるのだけど、小さな発見や、ささやかな涼に足を止められる、素敵なものをたくさん発見できる。それはとても素晴らしいことだなあと改めて思いました。
猛暑の街に涼を運ぶアーケードの風鈴。もし見かけたら、足を止めてみてください。もしかすると「一息つきませんか?」って問いかけているのかもしれません。
(記者:原田 耕一)
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