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2008年07月18日(金) 13時42分

世界が注目する、上海の巨大エコ・シティCOURRiER Japon + hitomedia

上海近郊の揚子江河口にある崇明(チヨンミン)島。開発が遅れ、長い間冷遇されていたこの島が、「エコ都市プロジェクト」で突如、注目を集めている。
崇明島の東灘エリアに、世界最大規模の「二酸化炭素排出ゼロ」都市が建設されるという。東灘エリアに現在あるものといえば、農家、田んぼ、湿地公園、そして大量の渡り鳥。ほぼ未開発のこの土地が、3つの小都市から成るエコ・シティに生まれ変わるのだ。
上海万博が開催される2010年までに初期工事を完成させ、すべての施設が完成する2020年には総人口10万人規模になる見込みだ。建物面積は総面積の4割未満、高さは8階までという建築規制がある。屋上に敷く芝生が天然の断熱層となるので、住民がエアコンを使用するのは年間20日未満で済む。生活ゴミは、地下パイプを通してリサイクル場へ運ばれたのち、肥料や燃料として再利用される。ゴミ発電、風力発電、ソーラー発電などで地域内の電力をすべて自力で賄う、エネルギー自給型地区を目指している。
徒歩10分圏内に学校、病院、ショッピングモール、市民会館を備え、公共交通機関として水素とアルコール燃料で走るバスと水上タクシーが運行する。地場産業としては、生態系環境の教育研究、湿地研究及び開発センター、IT技術の大学などを予定している。完成すれば、上海に出稼ぎに出た人たちも崇明島に戻ってくるだろうと期待されている。

瞭望東方周刊(中国)より

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080718-00000000-cou-int