2008年07月17日(木) 21時07分

＜三菱東京ＵＦＪ＞携帯利用「じぶん銀行」開業　ＫＤＤＩと（毎日新聞）

　三菱東京ＵＦＪ銀行とＫＤＤＩの折半出資によるインターネット専業「じぶん銀行」が１７日開業した。自前の店舗や現金自動受払機（ＡＴＭ）は持たず、顧客が携帯電話の端末操作で、振り込みや振り替えができるのが特徴だ。ネット専業銀行としては５行目だが、携帯電話特化は初。ＫＤＤＩの携帯「ａｕ」同士なら、携帯電話番号を口座番号の代わりに振り込みをすることができ、１０年度末に２４０万口座、預金量１兆円を目指す。

　口座への現金の入出金は、提携先の三菱東京ＵＦＪ銀やセブン銀行、ゆうちょ銀行のＡＴＭで行う。

　ＮＴＴドコモとソフトバンクモバイルの携帯でも預金や振り込みなど基本サービスは利用できるが、ａｕ利用者は、他社利用者にない便利なサービスが受けられる。例えば専用ソフトをダウンロードすると、携帯画面が通帳のようになり、残高の推移や入出金の状況を確認できる。ＫＤＤＩは秋以降に発売するａｕ用端末に、専用ソフトをあらかじめ組み込んで販売する。

　携帯電話の総契約数が１億件を超え、新規契約の伸びが頭打ちとなる中、各社の顧客奪い合いが激しくなっている。ＫＤＤＩはじぶん銀行のサービスによって、「ａｕ顧客の囲い込みを図る」（ＫＤＤＩの小野寺正社長）考えだ。

　三菱東京ＵＦＪ銀は、同行の個人向けビジネス強化に役立つと見ている。じぶん銀は今年度中に、外貨預金やカードローンなどの新サービスを順次加えていく方針だ。【前川雅俊】

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