2008年07月17日(木) 15時01分
<バスジャック>女生徒との交友、親にののしられ(毎日新聞)
愛知県の東名高速道路で起きた高速バス乗っ取り事件で、監禁と銃刀法違反容疑で逮捕された山口県宇部市の中学2年の少年(14)が県警の調べに対し、「親から『お前なんか死んでしまえ』とののしられた」と供述していることが17日、分かった。また「最初から乗客を傷つけるつもりはなかった」とも話しているという。県警は同じ中学の女子生徒との交友をめぐって両親にしかられた腹いせに、騒ぎを起こすのが目的だったとの見方を強めている。
調べでは、少年は14日夜、両親から女子生徒との交友について注意を受けた際、「お前なんか死んでしまえ」「児童相談所に行け」などと激しく怒られたと供述しているという。
高速バスに乗り合わせたJR東海バスの男性社員(42)に対しても、乗っ取った車内で「親に見捨てられた」などと打ち明けていたほか、東名高速道路のパーキングエリアで説得に当たった県警捜査員にも、両親に対する不満を口にしていた。
少年はこれまでの調べに「しかられたので、親をめちゃめちゃにしてやりたいと思った。世の中を騒がせたかった」と話しており、県警は少年が事件を起こすに至った詳しい動機の解明を進めている。
◇ルートを実況見分
県警は17日、乗っ取られたバスの運転手に立ち会いを求め、バスが出発した名古屋駅からパーキングエリアまでのルートで実況見分を行った。【飯田和樹】
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