2008年07月16日(水) 12時00分
行かなくてもおさえておきたい08年夏フェスの見どころ(R25)
フジロック12年目、サマーソニック9年目─もはや夏の風物詩と化した“夏フェス”。この時期は同僚やR35世代の上司も一緒になり、今年の見どころを熱く語るわけですが、少し古い洋楽アーティストになるとさっぱり。
というわけで、夏フェスに行く人も行かない人も、R35世代と話をあわせられる、そんなフジ&サマソニの見どころを『ミュージック・マガジン』や『クロスビート』等の音楽専門誌を中心に寄稿している洋楽ライターの赤尾美香さんにうかがいました。
「今年はR35世代が学生の頃に聴いた1990年前後のUKロックに注目ですね」
その頃のロックってどんなのですか?
「例えば“シューゲイザー”や“ブリット・ポップ”です。サマソニ2日目の“ジーザス&メリー・チェイン”は、甘美なメロディとノイジーなギターのミックスが絶妙なシューゲイザー一派の祖とされています。一方、フジ初日トリの“マイ・ブラディ・ヴァレンタイン”はシューゲイザーの親玉。今なお後続に影響を与えています」
昨年活動再開したという両者。共に来日は10ン年ぶりになるのだとか。
「ムーブメントとしてはシューゲイザーよりマーケットが大きく一般的だったのが、オアシスやブラーに代表されるブリット・ポップです。そしてオアシスに勝るとも劣らぬ人気を誇ったのが、サマソニ初日トリを務める“ザ・ヴァーヴ”。再結成にして初来日ですから、盛り上がること必至です」
他にはどんなバンドに注目ですか?
「80年代半ば、マンチェスターから発信された“マッドチェスター”ムーブメントは、クラブ/ダンスとロックが融合したものでしたが、フジ2日目の“プライマル・スクリーム”や、同じくフジ2日目の“イアン・ブラウン”は、マッドチェスターからの生き残り。特にイアンは、後のブリット・ポップに多大な影響を与えた伝説のバンド、ストーン・ローゼズのシンガーでした」
これにて洋楽好き上司対策万全。でも「一緒に行くか?」と誘われそう…。
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです
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