健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(東京、破産手続き中)と同社の波和二会長の第1回債権者集会が16日、東京都内で開かれ、破産管財人が「全国の5万人から計2260億円集めた、との情報がある」と述べた。
悪質商法の被害としては、1980年代に金のペーパー商法で約3万人から約2000億円を集めた豊田商事事件を上回り、過去最悪になる恐れも出てきた。
管財人の福田大助弁護士によると、債権者集会は約300人が参加。管財人が把握している債権者のうち、会員は約7000人で、債権額は約258億円。L&Gの現有資産は約2億2000万円だけという。
L&Gは「円天」と称する疑似通貨を発行。2001年ごろから年利36%の高配当をうたい会員から金を集めたが、昨年破たん。これまでは「5万人から1000億円を集めた」とされていた。
警視庁などの合同捜査本部は昨年10月、出資法違反容疑で同社本社などを捜索。被害対策弁護団が同社と波会長の破産を申し立て、東京地裁が同年11月に破産手続き開始を決定した。