2008年07月16日(水) 11時38分
反日感情を刺激しているのは教科書問題だけではない(オーマイニュース)
中学校社会科の新学習指導要領解説書に竹島問題を初めて明記したことで再び日韓関係に亀裂が走っている。もう数年前になるが、ある携帯電話のコマーシャルで(韓国CMのまま記載)「韓国の携帯電話は独島でも通話できます。しかし、(日本の携帯を写しながら)日本の電話は通話できません」という内容のものがTVで流れ、新聞においては全面広告として紹介されたことがあった。いまだに続く領土問題は狭まることを知らない。
日本の国旗を焼き、激しくデモを起こしている世代は、民主化を経て韓国の第一線で活躍している世代がほとんどだ。日本でいえば、課長、次長クラスで会社を引っ張っている働き盛りの年代だ。
なぜ、そんな一般市民が反日感情をあらわにしてデモを起こすのだろうか。韓国の場合は学歴社会にも関わらず、約2年の兵役の義務があるので、日本に比べると人生を急がないといけないパターンが多い。
軍隊生活を終えて、大学を卒業し、就職したらすぐに30代。
そして気づけば40代というのが今の韓国を動かしている世代のはずだが、転職も激しく、職を変わるたびに職責も上がっていき、十分な知識も得られないまま 40代後半には独立を強いられる者も多い。そのせいで98年以降のインターネット世代といわれた働き盛りのストレスは計り知れないという。
それに加え、車社会にも関わらずガソリンの高騰をはじめとする、とどまるところを知らない物価上昇によるところも反日に影響していると言われている。一見して関係ないように思われるが、一般生活における不満が民衆を反日行動に昇華させるようなところがあるようだ。また、データ的にも大統領の支持率が30%を割ると反日感情が高まっている点も関連していると言えるのでタイミングが悪かったという声も多い。
韓国はキリスト教や仏教などの精神基盤が大きく作用している点が日本と異なる。そして、日本に比べて極端な面も多い。平均値がないというか、善人はすごい善人なのだ。また、韓国の飲み屋などでは日本人と分かるなり、遠慮なく日本の悪口や本音を言ってくる輩もいるが、それらは上手くかわしてほしい。軍隊を出ている韓国人男性を相手にして大ケガを負う可能性もあるからだ。
両国の政治まで動かしてしまった一件だが、ここまで来れば日本と韓国間の冷静な話し合いを待つしかない。いち小市民として日本の党首、福田首相に大きく期待したいところだ。
(記者:山崎 裕子)
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