2008年07月15日(火) 09時20分
北朝鮮に真空ポンプ輸出、代行業の社長不起訴に(読売新聞)
北朝鮮の核関連施設から日本製真空ポンプが見つかった事件で、核開発に用いられる恐れのある製品を不正輸出したとして外為法違反(無許可輸出)の疑いで書類送検されていた東京都港区の輸出入代行業「ナカノ・コーポレイション」の社長(66)を、横浜地検が11日付で、嫌疑不十分による不起訴としていたことがわかった。
捜査関係者によると、罪に問うには、核兵器開発に使用されると輸入者から連絡を受けているなど、輸出者が転用の恐れを知っていたことを立証する必要がある。この点について、横浜地検幹部は「起訴するに足りる十分な証拠がなかった」としている。
また、社長は台湾の商社「蓮笙興業有限公司」(トランスメリット)に真空ポンプを輸出する前、北朝鮮企業に渡るという情報を入手し、この商社に国際電話で問い合わせたが、「(商社から)明確な回答はなかった」と供述しているという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080715-00000015-yom-soci