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2008年07月15日(火) 21時41分

「ひげ」で人事評価マイナスは人権侵害、弁護士会が勧告読売新聞

 ひげを理由に人事評価をマイナスにしたのは人権侵害として、大阪弁護士会は15日、日本郵政グループの「郵便事業会社」(日本郵便)に、不利益な取り扱いをやめるよう勧告した。

 同会によると、日本郵便は、日本郵政公社だった2005年以降、接客マナーのレベルをランク付けする制度を導入し、ひげを生やすことは評価の対象外とされた。

 申し立てていたのは同社生野支店(旧生野郵便局)職員の中村昇さん(55)。中村さんは1989年から勤務し、90年から口ひげをたくわえている。荷物引き取りなどの仕事をしていたが、最低ランク以下の評価で「身だしなみ改善に取り組んでほしい」とされた。

 同会は、<1>無精ひげではなく手入れされている<2>顧客の苦情もない−−などの事実から、「評価が低いと、昇給などで不利益を受ける」として改善を求めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080715-00000061-yom-soci