2008年07月14日(月) 12時49分
iPhone日本上陸、一番乗りは名古屋の大学院生(オーマイニュース)
ソフトバンクモバイルは、11日(金曜)午前7時から米アップル社製の携帯端末「iPhone 3G」を、東京・表参道の直営店で先行発売した。
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22カ国で発売される同製品は、日本はニュージーランドに続き、世界で2番目の発売となった。いち早く手に入れた男性ユーザは「彼女に電話しました」と報道陣を前に満足げだった。全国の店舗や量販店では、同日正午から発売開始となる。
発売の15分前には、ソフトバンクの孫正義社長も店頭に立って挨拶した。
「今年はケータイがインターネットマシンになる元年で、今日はその記念日になる。これからはパソコンよりiPhoneでインターネットにアクセスする方が快適・便利となる時代がやってくる」
カウントダウンと同時に、iPhoneの文字が入った垂れ幕が落ち、真っ白なスモークが噴出。スタッフは続々とショップに入る客を拍手で迎えた。
iPhoneは、携帯音楽プレイヤー「iPod」の機能を内蔵した端末で、2007年6月に初代モデルが欧米で発売され、大ヒットした商品。
ソフトバンクモバイルは、NTTドコモとの販売権獲得競争に勝ち、今回の販売にこぎ着けた。同機種は、日本語入力にも対応し、タッチパネルで操作するのが特徴。ただし、日本の携帯電話の定番機能である絵文字やワンセグ、「おサイフケータイ」機能は搭載されていない。
ソフトバンクは、同日午後3時過ぎに、当日分の受付を中止、「本日の受け付けは終了しました」と書いた看板を掲げた。12日購入の列が後に続き、行列は 1500人を超えた。店内では「通常の受付を2倍とスタッフを3倍程度動員」(ソフトバンク広報部)し、大勢の客に対応した。
開店前はソフトバンクが報道受付開始時刻として案内状に記載した午前5時50分を過ぎたころから、マスコミが増え始めた。店頭にはスチール、ENG(ムービー)のカメラマンたちが受付順で撮影場所にスタンバイしはじめ、店舗前の歩道には人が通れないほどの人だかりとなり、イベント直後には速やかに解散を促す警察・警備員・店員らの姿があった。
「先頭集団でお祭り気分を味わいたかった」
「緊張と興奮で全然寝てません」。そう答えるのは名古屋から夜行列車で来た「一番乗り」の大学院生・佐野博之さん(25)。
「先行発売の情報は、ネットで噂になっていて、急いで来た。初代iPhoneが発表されたときから欲しく、初回出荷数が少ないと聞いていたので並ばないと買えないと思った」「iPhoneの通信機能は日本の携帯電話の一歩先を行っている」(佐野さん)。佐野さんは7日の夜に夜行列車で名古屋を出発、8日午前6時から並んでいた。
「先頭集団でお祭り気分を味わいたかった」と話す佐野さんだが、名古屋の自宅を出るときに母親に、その旨を伝えると「『馬鹿だよね』と言われた」と苦笑いを浮かべた。
一番乗りの佐野さんには、多くのマスコミが注目。購入後は各社マスコミに囲まれ、買ったばかりのiPhoneを掲げ、「デザインも良く満足している。インターネットで遊びたい」と話した。
(記者:山本 宏樹)
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