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2008年07月13日(日) 08時01分

ヤジに負けた…巨人・二岡、2軍戦3の0サンケイスポーツ

 右ふくらはぎを痛めて2軍調整中の巨人・二岡智宏内野手(32)は12日、イースタン・リーグのヤクルト戦(戸田)に「3番・三塁」で先発出場し、3打数無安打に終わった。タレントの山本モナ(32)との不倫騒動発覚後、初の敵地での実戦で、スタンドからは痛烈なヤジの嵐。早ければ15日の中日戦(旭川)での1軍復帰へ向け、“洗礼”を受けた。

 気温34度。今年一番の暑さとなった埼玉・戸田グラウンド。再起を期す二岡に、真夏の日差しとともに、容赦なくヤジが浴びせられた。

 「野球で結果を出せ!」。10日に山本モナとの不倫騒動が発覚してから、初めて敵地で行われた試合。注目の高さを示すように、約120人が入るスタンドは超満員、球場近くの荒川の土手からも数百人のファンが見守り、異様なムードに包まれた。

 そんな中、一躍“時の人”となった二岡に対し、ヤクルトファンからは、「他のことを考えているんじゃないぞ!」というヤジ、巨人ファンからも厳しい叱咤(しった)激励。日頃静かな戸田グラウンドには、さまざまな声が飛び交った。最後の4打席目には、ヤクルト・山本との対戦(遊ゴロ)となり、「山本! 二岡に負けるんじゃないぞ」というヤジに失笑がおこった。

 軽率な行動から1軍昇格は延期となり、前日11日には反省の意味を込めて広陵高3年以来、14年ぶりの丸刈り頭にした二岡。このヤジの嵐を乗り切ることが、復帰への第一歩だ。

 試合では、3打数無安打1四球。三塁の守備では打球は飛んでこなかった。それでも2打席目、カウント1−0からの外角直球をたたいた打球は右中間へグングン伸びていった。中堅・牧谷にダイビングキャッチされたが、右方向への打球の伸びが打撃の好不調を示すバロメーターだけに、下半身の状態もよくなってきたことを証明した。

 「足の状態は大丈夫です」。口元を引き締め、試合後は多くを語らず、引き揚げた二岡に対し、吉村2軍監督は「状態は上がってきている。あす(13日)の試合で、彼本来の動きができれば、話し合って上(原監督)に報告することになる」と話した。早ければ15日の中日戦(旭川)から1軍に復帰する予定だ。

 暑さに耐え、ヤジに耐え、グラウンドで結果を残し続けることしか、今の二岡にはできない。

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