2008年07月10日(木) 22時35分
橋下知事「関西州に思いはせ」 地方分権を熱弁(産経新聞)
大阪府の橋下徹知事は、10日行われた府議会一般質問で地方分権の推進と関西広域連合の確立について持論を展開した。
日頃から、知事室にはった近畿地方の地図を見ながら関西州設立に思いをはせていると明かしたうえで、「都道府県の枠組みにこだわっていては政策を立てることもできない」と熱弁をふるった。
橋下知事は、自民府議から地方分権改革についての質問を受け、「これまで、権限や財源をかたくなに守ろうとする中央省庁の壁を打ち破るだけの府民の理解を得ることができなかった。自らの手で街をよくしたいという府民の声を背景に、国に税源移譲や管理の縮小などを働きかけたい」と改めて国にもの申す姿勢を示した。
その上で、「明治時代に実施した廃藩置県以来の都道府県の枠組みにこだわっていては、産業振興策などの政策を立てることもできない。都市間競争、国際競争を乗り切るために、関西でまとめて物事を考えなければ太刀打ちできない」と持論を述べた。
一方橋下知事は、移転方針を示している上方演芸資料館(ワッハ上方、大阪市中央区)について公明府議から質問され、入場者が30万人を超えた「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)を引き合いに出して答弁。
「一流の落語家が学生アルバイト程度のお金で努力している。公的資金の入っていない繁昌亭は血のにじむ努力をしている」などと持ち上げた。
さらに「繁昌亭の手法を勉強した上で、文化の発展を考えないといけない」と、行政が文化を支えるやり方を批判した。
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