2008年07月10日(木) 20時26分
後見開始審判求め即時抗告=袴田死刑囚の弁護団(時事通信)
静岡県で1966年、一家4人が殺害された「袴田事件」で、死刑が確定した袴田巌死刑囚(72)=第2次再審請求中=の姉秀子さん(75)が求めた後見開始の審判申し立てが却下されたことを受け、弁護団は10日、東京高裁に即時抗告した。
弁護団は、袴田死刑囚は拘禁反応で精神障害があり、後見人か保佐人が必要と主張。東京家裁が一定の精神障害があると認めながら却下したのは判例違反で、「鑑定書閲覧も認めず、裁量を逸脱している」とした。
袴田死刑囚は心神喪失だとして、第2次再審請求は秀子さんが申立人となっている。同死刑囚が心神喪失とされず、審理に入る前に再審請求が却下される可能性があるという。
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