2008年07月08日(火) 16時19分
米国で一番有名な日本人、Tsunamiって?(オーマイニュース)
世界で一番有名な日本人は誰か。この質問の答えを探すことは非常に難しい。それは、日本という国とのかかわり方によって、知名度の高い日本人が国ごとに違うからだ。
それでは日本と政治的なつながりが最も強い国、われらが同盟国アメリカに限ったらどうなるだろうか。
福田総理かといえば、おそらくそうはならない。洞爺湖サミットの議長を務めることもあり、多少はニュースへの登場は増えただろう。しかし、いつであれ、日本の総理大臣の名前を知っているアメリカ人は少数派なのである。そもそも、総理大臣がころころ変わるという日本側の事情もあるので、このことであまりアメリカ人を責めることもできない。
さて、それではアメリカで総理大臣よりも知名度の高い日本人は誰か。その答えは「小林尊(たける)」である。聞くタイミングにも多少は左右されると思うが、今、アメリカで「真っ先に頭に浮かぶ日本人」というアンケートをとれば、彼の名前をあげる人が一番多いと思われる。
ご存じでない方のために説明しよう。小林尊さんはニューヨークで毎年7月4日の独立記念日に開かれるネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権の元チャンピオンだ。
Tsunami という愛称を持つ彼の身長はWikipediaで調べる限りでは173センチと普通で、別に太ってもいない。大柄な参加者に囲まれて、ひときわ小さく映る彼が2001年から2006年にかけて6回連続優勝したことは、アメリカ人にとって大きな衝撃だったのである。
昨年、ついに彼は敗れチャンピンの座を譲り渡した。今年は1位タイになったものの、延長戦で惜しくも敗れてしまった。しかし、これまでのインパクトがあまりに強かったためであろう。7月4日のテレビ各局のニュースでの彼の扱いは、優勝者よりも目立つほどであった。
寿司(すし)や自動車のおかげで、日本の文化や企業はアメリカで広く知られるようになっている。しかし、知名度の高い「個人」は非常に少ない。今後、アメリカのさまざまな分野で活躍する日本の「個人」が増えれば、アメリカ在住のいち日本人として、とてもうれしいのだが。
(記者:鈴木 隆介)
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