2008年07月08日(火) 12時45分
どうしてこんなに高いの?再生インクカートリッジ(オーマイニュース)
暑中見舞いや年賀状をパソコンでという人が圧倒的な勢いで増えています。心のこもった便りに写真を添えた綺麗な書状には書き手の真心が伝わってきます。
プリンターの高機能化や画像処理のしやすさなどから、家庭で写真をプリントアウトする方も多いと思います。
それにしても、パソコン用インクカートリッジはどうしてこうも高いのでしょうか。
記者の場合、年間の消費量は6色パックで4キット程度ですが、1パック約6000円として2万4000円にもなります。人によるでしょうが、毎月2000円の出費は買うたびに高いなと感じています。
安いものはないかと探すと純正ではないエコパックが、実勢価格で新品より800円程度安めです。使用した経験からすると純正に比べ幾分色劣りするような気がします。最近では、詰め替えインクセットなども登場しています。
うがった見方かもしれませんが、どうやらプリンター本体をぎりぎりまで安くして、消耗品で儲ける商売のようです。これだけ大量に消費される製品にしては、もともとの値立てが高いと感じます。
愛用するエプソンの製品情報をウェブで開くと
「現在大きな問題になりつつある廃棄物の減量を目指すとともに純正メーカーとしてお客様に満足いただける高品位な印刷を実現する再生インクカートリッジをご提供する」
と記載されており、再生品に力を入れているような印象を受けます。
この企業姿勢には大賛成ですし、大いに声援を送りたいと思います。
ところが、いざ購入しようとネットショップで「販売価格」を見てびっくりです。新品も再生品も値段が一緒ではありませんか。常識では再生品・リサイクル品は安いものとの認識が一般的です。ところが、エプソンのインクカートリッジは同一価格となっています。
PM-D750対応
新品 インクカートリッジ6色パック 5985円(備考:量販店価格5410円)
再生 インクカートリッジ6色パック 5985円
同様にばら売りであるインクカートリッジも1102円で、再生品と同額となっています。
なぜリサイクル製品が新品と同じなのか合点がいきません。
構造的な問題などで再生しても安くならない、または再生すると高くなる製品が中にはあるでしょう。
それにしても、再生品が新品と同一価格または高いとしたら買う人がいるのでしょうか。資源の有効利用というほど「価格」への成果が期待できないなら新品を買うのが消費者心理というものです。
企業努力により一層のコスト低減を図り、プリンター愛用者に還元して欲しいと思います。いっそのことインクのいらないプリンターにしてはどうでしょうか。
(記者:宮本 聰)
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