2008年07月07日(月) 13時19分
NHKの放送時間削減は、温暖化に効くか?(オーマイニュース)
NHKの福地会長が、7月3日に記者会見を行いました。その中で、「10月以降、教育テレビの放送時間を削減する」とコメントしました。
放送時間を削って温暖化を防ごうとする意図だそうですが、これは本当に正しいのでしょうか?
NHKの福地会長は3日の会見で、環境省が提唱している今月7日の七夕ライトダウンに合わせるかたちで、「6日の教育テレビの放送終了時間を、夜11時とする」と宣言しました。
10月から実行する前の「試し」となるわけですが、この日の削減だけでも、800キロ以上のCO2をリストラできるそうです。ちなみにNHKが全国の送信所・中継局で使う電力は、1時間あたりで2400KW(キロワット)です。
これだけ節約ができるのなら、今すぐにでも実行してみる価値があると思いますが、教育や文化に関する番組を多く放送している教育テレビだからできることなのかもしれません。
NHKは災害対策基本法の指定を受けている公共放送であり、世界や日本の出来事を連日伝えている報道機関です。いつ、どこで何が起きるか誰にも分からない以上、温暖化防止を言いわけにして公共放送本来の仕事を粗末にすることは、国民への裏切りになる可能性があるからです。
ですから総合テレビやBS、ラジオ第1やFMで放送時間を削減する必要はありません。
教育テレビもNHKが運営している以上、国民の受信料で作られています。ですから、放送開始や終了の時間を上げ下げしたり、放送時間を削減するときなどは、国民の声を十分に聞くことが求められるのではないでしょうか?
ちなみに私が希望している放送終了時間は、午前0時台です。その上で、あぶれる番組はマルチ編成の時間を拡大して吸収すれば良いと思います。いかがでしょうか?
(記者:河村 崇)
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