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2008年07月07日(月) 10時05分

洞爺湖サミットを控え警察官が増えた東京の様子オーマイニュース

 7月7日から始まる北海道洞爺湖サミットの影響により、都内で警察官の姿をよく見るようになった。

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 各駅には、2人組みでパトロールをする警察官や、警棒を手にして警備に立つ、警官もいる。豊島区では、公園警備のために公園使用に一時制限を出し、公園内のゴミ箱やトイレが7月半ばまで使用できなくなった。新宿区の駅前ロッカーも7月1日〜9日まで使用できなくなっている。新宿の大通りでは、検問も始まった。

 パチンコ店では、サミット前後の1カ月間、新台設置などの台の入れ替えを自粛している。これは、設置検査に立ち会う警察の業務を軽減し、サミットの警備に負担がでないようにする配慮だ。(ちなみにこれは、東京だけではなく、全日本遊技事業協同組合連合会に加盟している全国の加盟店で実施されている)

 自宅の郵便受けには「サミット警備にご理解とご協力を」という警察庁が作ったちらしが入っていた。「この街をテロから守るあなたの目〜地域の皆さんの目がテロを防ぎ家族の命を守ります〜」というスローガンのもと、例えば、「見かけない車が長時間駐車していて車内に人がいる。不自然に着ぶくれしている。公共施設などでメモや撮影をしている(これは記者自身も引っかかってしまうので誤解されないように気をつけたい)。普段無いところにリュックサック、スポーツバック、ペットボトル、魔法瓶が置かれている」などを目撃したら、警察官にお知らせくださいと書かれてあった。

 なんだかまわりが物々しい。確実に、都心はサミットによる厳戒態勢に入った。いよいよ洞爺湖サミット開催である。

広報ブース「サミットなびゲート」開設

 一方で、六本木には洞爺湖サミットの広報ブースが開設された。地下鉄の六本木駅とつながっているラピロス六本木ビルの大通りに面した一角に「サミットなびゲート」のブースは作られ、洞爺湖サミットのPRがされていた。7月9日まで開催。

 洞爺湖サミットの主要テーマは4つ。「世界経済」「環境・気候変動」「開発・アフリカ」「不拡散をはじめとする政治問題」だ。

 「サミットなびゲート」では、それをもとにした「サミット検定」という4つの設問からなるクイズを街行く人に声を掛けて実施していた。「サミット検定」を受けた人は、参加賞として簡易温度計と簡易箸(ばし)がもらえる。

 ブースのスタッフの人に話を聞いてみると、この「サミット検定」を受けていく人は1日平均200〜300人だという。年齢も時間帯や曜日によってばらばらで、平日はサラリーマンが多く、休日は子ども連れが多いという。記者の行った7月3日も平日の昼間であるにもかかわらず、大人の参加者が多かった。外国人の参加者も何人かいた。

 そのほかには、洞爺湖サミットに関するパネル展示や、温暖化の現状などを確認できるデジタル地球儀、九州・沖縄サミットで首脳が使用したいす(実際に座ることができるので人気だった)も展示されていた。

 七夕にちなんで、地球の未来への願いを短冊に託す笹(ささ)飾りも置いてあった。7月1日に視察にきた高村外務大臣は「涼しい地球 温かい社会」と短冊に書いていったそうだ。

 今回のサミットは、アメリカで発生した「9・11同時多発テロ事件」以降、初めて日本で開催されるサミットである。サミットの会場となる北海道でも厳戒態勢がとられていることだろう。福田総理の洞爺湖入りは7月6日になるそうだ。

(記者:大鳥 かな子)

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