六日午前十一時四十五分ごろ、青森県大間町の大間崎付近の防波堤で釣りをしていた男性が「沖合を飛んでいたヘリコプターが見えなくなり、直後ドカーンという音を聞いた」と青森県警に通報した。県警と第二管区海上保安本部は、青森朝日放送(青森市)の取材班を乗せたヘリコプターが墜落した可能性があるとみて、海上や沿岸部の捜索を始めた。
青森朝日放送によると、同社アナウンサーらが取材のため「小川航空」(本社大阪市)の運航するヘリに搭乗、帰還予定時間になっても戻らず、連絡も取れなくなっているという。
二管によると、ヘリに乗っていたのは小川航空の機長
木村さんらは、同日未明に大湊基地(青森県むつ市)に向かう途中に艦内で火災を起こした海上自衛隊の護衛艦をヘリで取材。午前十一時すぎに青森空港を出発、午後二時すぎに同空港に戻る予定だった。
捜索にあたっている海保ヘリが、大間崎の北西約九キロの海上に漂う薄い油膜を発見、関連を調べている。
青森地方気象台によると、青森県の海上では五日夜から濃霧注意報が出ていた。青森県警によると通報があった時間帯も濃いガスがかかっており、実際に墜落するところを目撃した人などは見つかっていない。