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2008年07月06日(日) 19時18分

「ドーン」と大音響、「雷みたい」=取材ヘリ不明の青森・大間崎時事通信

 「ドーンという大きな音がした」「雷みたいだった」−。6日昼前、青森朝日放送のアナウンサーら4人が乗った取材ヘリが行方不明になった青森県下北半島の大間崎(大間町)では、住民が墜落音と思われる異常音を耳にしていた。
 本州最北端に位置し、マグロ漁などが有名な大間崎。観光地としても知られ、民宿や土産物店が軒を連ねる。民宿「海峡荘」を経営する奈良広三さん(49)は、観光客への販売用にまぐろのかぶと焼きを外で調理中だった。
 奈良さんによると、午前11時40分すぎ、「シャー、シャー」というプロペラ音が聞こえた後、「ドーン」という大きな音が海の方角から聞こえた。地面を下から突き上げるような音だった。
 同民宿は津軽海峡から10メートルほどの距離。奈良さんは異常音を聞き、急いで海に向かったが、濃霧のため、何も見えなかったという。奈良さんは「聞いたことがない音だった。車の衝突音よりもはるかに大きな音でびっくりした」と振り返る。
 同民宿隣の食堂「かもめ」で働く所久幸さん(53)は当時、店内にいた。「上空でヘリの音が響き渡り、うるさかったが、突然、音が消えた。ヘリなら着陸後もエンジン音が聞こえるはず。墜落したのかな、と思った」と話した。
 一方、近くの民宿「マリンハウスくどう」では昼前、従業員の1人が窓ガラスを外から清掃中、不明になったとみられるヘリを目撃。「最初は普通に飛んでいたが、その後、急に(ヘリが)消えた」と証言しているという。また、土産物店「大間崎観光土産センター」の男性店員(55)によると、外でイカを焼いていた女性店員が、ヘリが不明になった時間帯に、「雷みたいな音を聞いた」と話していたという。 

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