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2008年07月05日(土) 04時37分

作品利用ルール「ニコニ・コモンズ」、8月中旬からITmediaニュース

 ニワンゴは7月4日、創作活動を支援するための著作物の利用ルール「ニコニ・コモンズ」に基づき創作物を公開できるサイトを8月中旬に公開すると発表した。クリエイターに自分の作品の権利の一部を開放してもらい、他のクリエイターがそれを新しい作品に利用する──といった、創作活動の輪を広げるための環境を整備するのが狙いだ。

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 クリエイターが同ルールに基づき作品を公開する場合、専用サイト「ニコニ・コモンズ」にアップロードして登録する。登録できるのは、音声や動画、静止画などを予定。その作品を利用して新たに創作した作品(派生作品)は、動画投稿サイト「SMILEVIDEO」などニコニ・コモンズ対応サイトで発表したり、ニコニ・コモンズサイトに登録することもできる。

 登録するクリエイターはプロ・アマを問わない。利用条件は一定のルールのもと、自ら設定・変更できるようにする。ニコニ・コモンズのもと、ライセンス利用によるビジネスを行うことは原則として制限しない。

 同ルールに基づき登録された作品は、ニコニ・コモンズサイトのサーバで一元管理する。作品ごとに管理番号「コモンズID」が割り振られ、別のクリエイターが作品を利用する場合は、派生作品をアップロードする際に、利用した作品のコモンズIDを自己申告してもらう。コモンズIDを通じて「何を利用したか」という関係性を管理。クリエイターは自分の作品から生まれた派生作品を追跡・把握できるようにする。

 ニコニ・コモンズのAPIを用意し、外部サイトでも利用できるようにする。外部の対応サイト第1弾はクルークのイラストSNS「pixiv」。SMILEVIDEOとの間でサービスをまたがった作品の利用が可能になる。ほかのサイトへの対応も予定している。

【関連キーワード】 ニコニ・コモンズ | クリエイター | MAD | 動画共有サービス

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080705-00000010-zdn_n-sci