2008年07月04日(金) 20時07分
回収品処分、遅らせる=抗菌剤検出の中国産ウナギ−魚秀社長(時事通信)
中国産ウナギの産地偽装事件で、水産物輸出入販売会社「魚秀」(大阪市)の中谷彰宏社長(44)が、使用が禁止されている合成抗菌剤の代謝物が検出され、昨年に自主回収した中国産ウナギのかば焼き約4トンの処分を延ばしていたことが4日、分かった。
回収した中国産ウナギは、魚秀の親会社「徳島魚市場」(徳島市)が群馬県で販売。使用が禁止された合成抗菌剤マラカイトグリーンの代謝物が食品衛生法で規定した基準値を超えて検出されたため、同社が昨年9月に自主回収し、市内の関連会社の倉庫に保管している。
徳島魚市場の吉本隆一社長(66)の話では、中谷社長は当時、同社商事部課長を兼務。「徳島県との話し合いで処分の時期が延びている」と説明した。当初、昨年10月末に焼却処分する予定で県に報告書を提出したが、先送りされたままになっている。
しかし、徳島県生活衛生課によると、中谷社長は3月、「5月の株主総会の承認を得るまで待ってほしい」と県に求めてきたとしている。
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