2008年07月03日(木) 14時30分
総務省調査、国内ブログ数は1690万。アクティブブログは約300万(Impress Watch)
総務省 情報通信政策研究所は2日、「ブログの実態に関する調査研究」の調査結果を公開した。同調査によれば、国内のブログは約1690万で、そのうちアクティブなブログは約300万程度だという。
■ 1カ月に1度更新するブログは約300万で横ばい状態
同研究所では、公表データに基づいた登録者数上位20のブログサイトを対象としたクローラー調査を実施。この調査によれば、2008年1月現在の国内におけるブログの数は約1690万、記事総数は13億5,000万件だという。
国内ブログのデータ容量は総量で42TBに達し、このうちテキスト情報は12TB。なお、2001年1月以降に開設されたブログの総数データでは、すでに削除されているブログも含めて累計で約2240万、記事総数は約17億9000万、データ総量は54TBに上るという。
ブログ開設者を対象としたアンケートも実施。調査会社によるアンケートパネルを2月15日から18日の4日間行い、15歳以上のブログ開設経験者から2351件の回答を得た。。
このアンケート調査と調査を踏まえて、1カ月に1度以上の頻度でブログを更新している「更新継続率」、1カ月以内に削除される「削除率」を算出。1カ月に1回以上記事が更新されているアクティブブログは約300万で、全体の約2割弱程度に留まるとした。
新規ブログ数についても、国内でブログサービスが始まった2003年から急速に増加したものの、近年では毎月40〜50万程度に留まっている。また、アクティブなブログ数も2005年以降は約300万でほぼ横ばい状態にあり、新規にブログが開設される一方で、更新されなくなったブログも多いという。
ブログの記事数は2004年から2005年にかけて急増し、毎月4000〜5000万件程度の記事が増えている。こうした記事数の増加や画像・動画ファイルなどの増加によって、毎月1.6T前後のデータがブログによって追加されており、画像ファイルに関しては2006年以降、1記事あたり0.6の割合で利用されているという。
■ スパムブログは全体の12%。ブログサービスごと出現率に違い
アンケート調査では、ブログの機能に関する利用経験なども調査。ブログの機能では「コメント」が8割、「トラックバック」が約半数程度利用されており、「アフィリエイト」「写真・動画の投稿」「テンプレートのカスタマイズ」が3割程度。コメントやトラックバックの数については2003年以降、1記事あたり1.5コメント、0.1トラックバック程度の比率で推移しているという。
ブログの開設動機については「自己表現」が30.9%と高く、コミュニケーション重視の「コミュニティ」が25.7%、自分の情報を整理するための「アーカイブ」が25.0%。「収益目的」は10.1%に留まった。
スパムブログを対象とした調査も実施。クローラー調査で取得したリストに基づき、主要20ブログからアクティブブログを800ずつ、それ以外のブログ1100をランダムにサンプリングして調査を行った。スパムブログの判断は「機械的に更新しているまたは他のブログを貼り付けることで更新していると見られる」「出来事や関心事の記述がなく、アフィリエイトや広告記事を大量に掲載している」「アダルト、出会い系の記事を掲載している」を基準にしている。
この調査により、同研究所では国内ブログの12%がスパムブログに相当すると指摘。なお、スパムブログについてはブログサービスごと出現率に違いが見られるが、具体的な事業者名などは非公開。スパムブログの内容としては「販売誘導」が38.3%と最も高く、「アフィリエイト収入」が17.1%、「アダルト・出会い系サイトへの誘導」が7.0%と続いている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080703-00000006-imp-sci