2008年07月03日(木) 03時01分
北朝鮮核施設の日本製部品、貿易会社代表は査察受け入れの元窓口(読売新聞)
国際原子力機関(IAEA)の査察で北朝鮮の核関連施設から日本製真空ポンプが見つかった事件で、ポンプは査察受け入れの北朝鮮側代表がトップを務める貿易会社に台湾を経由して迂回(うかい)輸出されていたことが、神奈川県警の調べでわかった。
同社は核関連施設に転用可能な機器をドイツ企業から買い付け、シリアに輸出していたことが独当局の捜査で判明している。
北朝鮮が政府と関連の深い企業を窓口に、大量破壊兵器の部品調達を進めていた実態が明らかになった。
捜査幹部によると、この貿易会社は、平壌にある「南川江(ナムチョンガン)貿易」。代表者は、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)にある核施設への査察で、北朝鮮側の受け入れ窓口を務めた元外交官という。
県警は2日、核開発に用いられる恐れのある真空ポンプなど8点を経済産業相の許可を受けず輸出したとして、東京都港区の輸出入代行業「ナカノ・コーポレイション」の社長(66)を外為法違反(無許可輸出)の疑いで横浜地検に書類送検した。ポンプは2003年7月、台北の商社「蓮笙興業有限公司(トランスメリット)」に輸出。07年の査察で、寧辺のプルトニウムを精製する再処理施設で見つかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080702-00000060-yom-soci