2008年07月02日(水) 12時22分
海外の『hentai』は日本とは違う(ツカサネット新聞)
毎日新聞の英語版のコラム「WaiWai」では、五年に渡り、日本のタブロイド誌に掲載されていた、性的な記事ばかりを翻訳し、それをネット配信していた。
「ファーストフードを食べると神経の中枢がコントロールができず、日本の女子高生が性的狂乱状態になる」や「六本木のレストランで豚を獣姦し、その後食べた」といった信憑性のない記事を平然と載せていた。
日本のニュースサイトJ-CASTと大手ポータルサイトのYahoo! Japanではこの問題を取り上げ、大きな反響を呼んだ。それを受けてか、六月二十一日、毎日新聞英語版WaiWaiは不適当な内容だったと応じ、一時的に閉鎖を決めた。
ところで、『hentai』という国際語があるのはご存じであろうか?
『hentai』というのはあからさまな性的表現のある日本のアニメやマンガ、ゲームであり、またはそれに似ているものを指している言葉である。Googleで検索すればおよそ八千万件が検索結果が出てきており、海外ではメジャーな俗語として定着してきた。
元々、『hentai』とは19世紀末にあった心理学用語の「変態性欲」という意味であり、通常では性的興奮を生じないような格好や状況に対し、性的興奮を覚える心の状態を指す意味であった。現代の日本でいうヘンタイは、変質的行為を揶揄する意味で使うのが主流であり、そういった意味で使うのは稀である。
しかしながら、日本の性的なアニメやゲーム、マンガが海外に輸入されてことにより、『hentai』は日本のアダルトなサブカルチャーだというイメージが定着されてきた。『hentai』は前々からメジャーな国際語でもあったため、広く浸透したといっても過言ではないだろう。
毎日新聞の英語版で掲載された記事も海外のこぼれ話だと笑い捨てればいいものだが、『hentai』という国際語があるため、信じる者も少なくない。日本人の人種偏見を招いたことには間違いなく、毎日新聞は十分な説明責任をすべきであろう。
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(記者:増田 アノニ)
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