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2008年07月01日(火) 15時01分

振り込め詐欺:県警が対策室設置 組織連携し取り組み /山梨毎日新聞

 全国的に増加する振り込め詐欺の撲滅に向け、県警は30日、「振り込め詐欺対策室」を県警本部に設置した。振り込め詐欺事件はこれまで主に捜査2課で扱ってきたが、今後は犯人検挙や防犯対策などに向け、各課の垣根を越えて組織的に取り組むことが狙い。県警の宮城直樹本部長は発足式で「組織を上げた抜本的な取り組みが必要」と訓示した。
 県警によると、県内の振り込め詐欺被害は5月末現在で47件と昨年同期比で約2倍、被害額も約8196万円と約2・6倍に上っており、年間被害が最多だった05年の120件・1億7967万円に迫る勢いで増加している。
 対策室長は刑事部参事官(現在は空席)、副室長は門西和雄・生活安全部参事官が務め、捜査2課や情報管理課などの課長計10人で構成する。他県警でも発足が進んでいるという。
 同日の発足式には、全12署の担当課員ら約100人が出席。組織間で連携しながら、携帯電話や預金通帳の不正取得を取り締まる一方、高齢者を中心に被害の実態を広報して防止につなげることなどを確認した。【曹美河】

7月1日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080701-00000104-mailo-l19