2008年07月01日(火) 17時07分
汗をかかずに食べる「アイスカレー」、今日から登場−西新橋のカレー店(新橋経済新聞)
カレー専門店「Nagafuchi」(港区西新橋3)は7月1日のランチより、夏限メニュー「アイスカレー」の提供を始めた。かき氷のような食感のこのカレーは同店の人気メニューで、ランチに訪れた近隣の会社員らがさっそく注文している。
【関連画像】 かき氷のような食感の「アイスカレー」
アイスカレーはその名の通り、凍ったシャーベット状のカレー。温かい玄米ご飯の上に、前日から凍らせた専用のドライカレーをかき氷状にしてかけてあり、トッピングには冷凍マンゴーが散らされている。珍しさが手伝い、多くの取材を受けてきた名物カレーだが、「ウケ狙いの商品ではありません(笑)。先代の思いを継いで味と健康を第一に真剣に作っています」と店長の星野義治さん。
このアイスカレーを楽しみに待つ常連客も多く、汗をかきやすい人にも「汗をかかずに食べられる」と好評。真夏日にはランチで売り切れてしまうこともしばしば。強い辛さが特徴の同店のカレーも、凍らせるとマイルドになるという。「英語では『辛い』と『熱い』は同じ『Hot』。熱くなければ辛くない。このカレーを食べるとそれが立証される」(星野さん)。食べた人は「びっくり」「面白い」「食べたことのない食感」など一様に驚きの表情を隠せない。
同店のカレーは22種類のスパイスを店でひき、独自調合した本格的なインド風カレー。50歳でIBMの営業職を引退、インドに修業に出たという初代店主・永淵恵一郎さんのオリジナルレシピがベースとなっている。「体に優しい、健康になるカレー」がモットーで、ご飯はすべて秋田産アキタコマチの玄米、油はほとんど使わない。独特の味に固定ファンが少なくなく、遠くは会津若松から来て「なかなか来られないから」と、2オーダーずつ食べていく常連客もいるという。
2000年10月の開店当初は築地に店を構えていた。コアなファンがいたものの、汐留への相次ぐ大手企業の流出で客が激減。常連客の1人だった紀文本店(港区)の落合正行社長が新橋への移転と共同経営を持ちかけた。2004年10月、現在の場所に移転。しかしその半年後に永淵さんはがんで倒れ、2005年10月に志半ばで急逝した。その遺志を継いだのが、紀文本店社員の星野さんだ。調理経験があるということで、菓子部門から抜擢された。レシピはほとんど残っておらず、手探りで再現したこん身の味でもある。
アイスカレーは永淵さんが、凍らせたルーを「たまたまなめてみたらおいしかった」ことから誕生したもの。1日限定20食なのは、店の冷凍庫が小さいから。「遠くからわざわざ来てくれたのに売り切れでは申し訳ない」と、予約も受け付けている。
価格は850円。9月末まで販売する。営業時間は、月曜〜金曜=11時30分〜17時(ランチ)、18時〜21時(ディナー)。土曜・日曜・祝日定休。
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カレー屋Nagafuchi
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