2008年06月29日(日) 10時59分
「ブラジル化したお寿司」は意外にイケる!(オーマイニュース)
ブラジル・サンパウロ市における日本料理は近年、ブラジルの代表料理であるシュラスコのレストランよりも店数が多いというくらいポピュラーな存在になりました。中でもやはり人気の和食といえば、お寿司です。もちろん本格的なお寿司もあるのですが、今回はブラジル人に人気のある「ブラジル化したお寿司」を主にご紹介します。
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◆イチゴやメロンも!?
さて、にぎりの中で最もポピュラーなネタはサーモンとマグロです。また、「サーモン・スキン(salmao skin)」と呼ばれる鮭の皮を揚げて、甘いタレを塗ったネタも好まれています。
また、この系統で大人気なのが「オッチ・ホール(Hot Roll)」と言う、巻き寿司の天ぷらに甘いタレをかけたもの。輪切りになったオッチ・ホールの上にトマトやイチゴがトッピングされたものもあります。トッピングは甘くてびっくりするかもしれませんが、オッチ・ホール自体は意外とおいしいものです。
ちなみに寿司ネタとしてイチゴやキーウィ、メロンなどの果物が使われることも珍しくありません。アメリカ生まれのカリフォルニア・ロールは、ブラジルに来て、カニカマ・キュウリに加え、アボカドではなくマンゴーが入ったものとなりました。こちらも思いがけない相性の良さです。
◆回転寿しや手巻き寿司
ブラジルにいらした際、ブラジル化したお寿司を食べてみたい、という方は、「寿司祭り(festival de sushi / rodizio de sushi)」開催中のレストランに入るのがお勧めです。これは、一定の金額を払って食べ放題、もしくは一定数の好きな寿司を食べられるシステムのことで、回転寿司形式もあります。回転寿司は1皿に2種類の違うネタが盛られていることが多いようです。
また、テマケリア(temakeria)と呼ばれる手巻き専門店もあります。これは、夜遊び前後に若者が立ち寄るようなお店という位置づけです。手巻きの具はネギ&マグロやサーモン&クリームチーズなどに加え、「シメジ」と料理名になっているシメジのバター醤油炒めやイカリングフライなどもあります。いずれの具にしても、ぎっしり詰まっていて、1本でハンバーガーを食べたような満足感が得られます。
日本移民開始より100年。今後、お寿司はますますブラジル人の味覚に合わせて変化、定着していくのかもしれません。
(記者:東 リカ)
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