警視庁立川署が、中日新聞東京本社(東京新聞)立川支局長中里宏容疑者(47)(さいたま市南区)を暴行容疑で現行犯逮捕していたことが29日、わかった。
同署幹部によると、中里容疑者は28日午前3時ごろ、東京都立川市曙町の路上で、同市の飲食店経営の男性(34)とすれ違い、約10メートル通り過ぎた後で引き返し、「何だお前、ふざけんな」と言って男性の腹を2回けった疑い。
男性は転倒し、左足の小指を骨折する大けがを負った。2人に面識はなく、中里容疑者は酒を飲んでいた。
中里容疑者は調べに対し、「腹が立ってけ飛ばしたのは覚えているが、何に対して腹を立てたのか覚えていない。相手に申し訳ない」と供述しているという。
中里容疑者は容疑を認めたため、同日、釈放された。同署は容疑を傷害に切り替え、書類送検する。
同社の河津市三編集局次長は「立川支局長は多摩地区で社を代表する立場にあり、極めて遺憾だ。事実関係を早急に調べ、厳正に対処したい」とコメントを出した。