2008年06月28日(土) 02時32分
<府中路上生活者殺害>頭部強打、突然襲撃か 抵抗の跡なく(毎日新聞)
東京都府中市の中央自動車道高架下にある公園内で路上生活者の男性が殺害された事件で、検視の結果、死因は頭部を強打されたことによる頭蓋(ずがい)内損傷の疑いが強いことが警視庁府中署捜査本部の調べで分かった。左脇腹や左腕、下半身など十数カ所の切り傷があったことも判明。争った跡がないことから、男性は突然襲われて殺害された可能性が高いとみて調べている。
捜査本部によると、死亡推定時間は26日午後10時ごろから27日午前4時ごろ。頭部の損傷が特に激しく、抵抗した際にできる防御創などはなかった。倒れていたベンチ近くの柱には数十個の血痕が飛び散り、約2メートルの高さまで付着していた。
また、現場の公園には自転車の車輪の跡が残っていたことが分かった。府中市内で昨年3月に連続発生した路上生活者への襲撃事件ではいずれも自転車が使われていたとみられており、捜査本部は関連を調べている。
近くに住む自営業の男性(41)は「午前1時ごろ、路上生活者の男性が公園のベンチに座り、前かがみの姿勢で寝ているのを見た。その後、殺害されたと思うとぞっとする」と話した。【川上晃弘、佐々木洋、古関俊樹】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080628-00000015-mai-soci