2008年06月27日(金) 13時30分
鳩レースのすごさを専門誌『愛鳩の友』に聞いた(R25)
先日、新宿のバーでスーツ姿の紳士と隣り合わせた。聞けば、彼は大の鳩好き。僕がライターだと知ると「鳩レースのすごさについてぜひ書くべきだ」とおっしゃるのである。
日本鳩レース協会に問い合わせてみると「今でも大小合わせて年間約5000レースは開催されていますよ」(事務局・宮川幸雄さん)とのこと。おお、盛んである。
レースは鳩の帰巣本能を利用して行われる。概要はこうだ。日の出とともにスタート地点から放たれた鳩たちは最長1000kmも離れたそれぞれの鳩舎を目指す。スタート地点は同じでもゴールは別々なのだ。彼らは早ければその日のうちに、遅くても翌朝には帰還する。順位はスタート地点から鳩舎までの平均分速で決まる。
「10年ほど前から鳩舎のセンサーで自動打刻する方式になりましたが、それ以前は鳩が帰ってくるのを待って計測用のゴム輪を外すというやり方。愛鳩家に自営業者が多いのはこのせいです」(宮川さん)
鳩は太陽の方角をチェックしながら飛ぶとされている。従って曇りや雨の場合は順延。オーナーは天候待ちで現地に1週間滞在することもあるそうだ。
専門誌、『愛鳩の友』にも話を聞いた。
「鳩レースは競馬と同様、血統重視の世界。そうした選りすぐりの鳩に、特製の飼料を与えながら訓練を重ねます。レース鳩と公園などにいる土鳩とは頭脳も体力も違うんです」(愛鳩の友社社長・明神庄吾さん)
しかし、帰還率は年々減っているという。
「最近では3割ぐらいしか帰ってこないレースも。タカなどの猛禽類に襲われたり、あとは携帯電話の電磁波が影響しているのではという説があります」(明神さん)
うーん、これだけ優秀なら遠距離恋愛の恋人に手紙を届けてもらうこともできる?
「ちゃんと訓練すればできますよ。メールなんかよりロマンチックですよね」(同)
襲うタカとロマンの鳩。さっそく今日から“ハト派”宣言をしたい。
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです
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