7人が死亡する無差別殺傷事件が起きたばかりの秋葉原で26日、ナイフを持った男がまた逮捕された。「秋葉原のイメージは悪くなる一方」。地元関係者は一様に顔を曇らせた。
「断腸の思いでホコ天を中止し、やっと街が落ち着いてきたと思ったのに」。事件の再発に、秋葉原を管轄する外神田1丁目万世橋町会の奥山治夫会長(61)は、苦渋の表情を浮かべた。
地元商店では、客足への影響を心配する声が相次いだ。現場近くの飲食店で働く男性(42)は、「あの事件後、客足は確実に鈍っている。怖い街と思われたら商売にならないのに、本当に困る」とため息。秋葉原電気街振興会の小野一志会長(オノデン社長)は、「街のイメージのさらなる悪化は避けられない。なぜナイフを持ってくるのか」と、うんざりした様子だった。
アニメグッズ購入後、事件の献花台に手を合わせていた派遣社員の男性(42)は、「アキバが大好きで月1回は来ているが、事件の連続で怖くなった。来るのを少し控えようと思う」と話していた。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20080627-OYT8T00092.htm