2008年06月26日(木) 17時45分
停電につながりかねない電柱上のカラスの巣(オーマイニュース)
街中のカラスというと、悪役の代名詞になってしまった感がある。確かに、カラスが集団で農作物やごみ置き場を荒らすギャング振りは目に余る。
だがもう1つ、カラスの繁殖期に起こる大問題がある。
6月11日、町内の人から近くの電柱上にカラスの巣があるという話を聞き、見に行った。
確かにカラスの巣である。
さっそくデジカメに収め、好奇心から何日か様子を観察していたが、ふと何年か前に起きたこの地区の停電の原因がカラスの巣だったことを思い出し、6月20日、所用の帰り道に、地元の東京電力足利営業センターにお邪魔した。
あいにく担当者は留守とのことで、窓口の方に名前と電話番号とカラスの巣の場所を伝え、帰宅した。
すると2時間くらいして電話があった。巣を撤去したことの報告と、情報のお礼の電話だった。こちらとしてはスピーディーな対処にビックリもしたが、お陰で数日後、その地区の保守担当のリーダーに話をうかがう機会を得た。
保守担当者は、担当エリア(足利市、佐野市、藤岡町)を20人ほどでパトロールしているとのこと。だが、カラスの巣営の時期である春先から初夏にかけてはエリアが広いため、特に大変なのだという。
年間400個くらいの巣を撤去しているとの事で、「その半分近くは住民からの情報によるものです」と感謝された。
それでも、残念ながら年間1〜2件の巣営による停電事故は起きてしまうという。
電柱上にカラスの巣を見つけたら電力会社に通報。こんなささやかな協力はこれからも続けて行きたいと思う。
全国の皆さん、他人事ではありません。電柱や鉄塔にカラスの巣営を見つけたら、すぐ最寄りの電力会社へ連絡をお願いします。
(記者:秋草 一弘)
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