26日午後1時20分ごろ、東京都千代田区外神田4の歩道で、パトロール中の警視庁遊撃特別警ら隊の巡査長(31)が通行人の男に職務質問した際、リュックサックの中にナイフを発見した。
巡査長が男をパトカーに乗せようとしたところ、男はナイフを奪って逃げたが、近くの路上で巡査長らに取り押さえられ、傷害と公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。巡査長はナイフをつかんだ際、親指を切る軽傷。
万世橋署幹部によると、男は20歳代とみられるが、身元を黙秘している。持っていたのは、工具などが付いたツールナイフ(刃渡り約7センチ)だった。
現場は、今月8日に17人が死傷した無差別殺傷事件が起きた秋葉原の交差点から北約50メートルの中央通り沿い。目撃者によると、男は取り押さえられた後も「やめろ」などと叫んで抵抗したという。
近くの電器店の男性店長(34)は「悲惨な事件が起きたばかりなのに、刃物を持ち歩くなんて信じられない」と憤っていた。殺傷事件後、秋葉原では、制服警察官によるパトロールや職務質問が強化されていた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080626-OYT1T00582.htm