2008年06月25日(水) 16時42分
「代わりに写真を撮っちゃろか?」(オーマイニュース)
宮崎や宮崎に旅行に出掛けた人のブログを見ると、必ずと言って良いほどあることばが出てくる。
それは「県庁の守衛さん」である。
県庁の守衛さんに写真を撮っていただきました。とても親切でした。
朝早く、東国原知事を待っていたら、「今日は知事は東京じゃかい、県庁にはおらんよ(今日は知事は東京に出張だから、県庁にはいないよ)」と方言で言われ、代わりに写真を撮っていただきました
私が何も言わないのに、守衛さんがにこにこしながらやってきて、「写真を撮りましょうか?」と言われ、守衛さんが考えたベストポジションで写真を撮っていただきました。
私も取材や仕事で宮崎県庁に足を運んでいるが、県庁の守衛さんはいつもにこにこ顔で迎えてくれる。私がカメラを持っていることに気づき、「写真を撮りましょうか?」と声をかけてくださる。事情を説明すると、「お疲れさんです」ということばが返ってきた。宮崎県人であろうが観光客であろうが、区別なく接してくださるところが人気の秘密だろう。
たまには東国原知事の追っかけ(?)をしている女性のグループを見つけると、そのグループに近づき、「ここからだと知事の姿がよく見えるよ」とアドバイスしていた。サービス精神も旺盛である。
東国原英夫宮崎県知事が提唱した「おもてなしの心」は、確実に浸透しつつあるのではないだろうか。
南九州観光調査開発委員会では、2007年10月1日から2008年3月31日までの期間、「第4回ホッとハート南九州キャンペーン」(後援:国土交通省九州運輸局、協賛:鹿児島県、熊本県、宮崎県、JTB、日本航空、ANA、JR九州)を開催した。これは、南九州で出会った心が温かくなる対応や思わぬ受けた親切の体験談を広く募集し、南九州の観光振興に生かしていくキャンペーンである。その表彰式が6月24日に福岡市で行われた。
今年のキャンペーンには全国から約770件の応募があり、最優秀賞1件と優秀賞5件が表彰された。宮崎県からは、3件が優秀賞に選ばれ、前述の県庁の守衛さんも受賞した。
地元民放・宮崎放送のインタビューで東国原知事は、「県庁の守衛さんの対応はいいですね。おもてなしの心という意識が県民の間に広がっていくことになると思うので、大変ありがたい取り組みだと思います」などと答えていた。
このほか優秀賞には、観光客に宿泊先を手配した都井岬灯台の職員や、偶然会った観光客を自家用車に乗せ観光地を案内した宮崎市の夫婦も選ばれた。このキャンペーンで宮崎県から3件も選ばれたということは、うれしいことである。
以前の記事で、宮崎県人の悪い点を紹介していたが、逆に、宮崎県人の良いところを挙げるとすれば、それは、人情味があり親切な人が多いというところだろうか。
観光地などの取材先で、私にも「シャッターを押してくださいませんか」と声がかかるので、県庁の守衛さんのように、撮影のベストポジションを調べておかなければ。
(記者:大谷 憲史)
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