作家の渡辺淳一さんが、小説「愛の流刑地」など計6作品が無断で中国語で出版されているとして、中国の出版社を上海の裁判所に提訴したことが24日、分かった。同日付の上海各紙が報じた。
各紙によると、訴えられたのは、北京の文化芸術出版社。渡辺さんの代理人は、著作権侵害による被害は50万元(約780万円)と見積もっている。別の出版社についても海賊版を出版しているとして調べているという。
文化芸術出版社は、共同通信の取材に対して「(作品の)版権を得なければ、出版できない」と述べ、無断での出版を否定している。
各紙によると、渡辺さんは、小説「あじさい日記」の中国語版出版のため23日に上海で開いた記者会見で、提訴を明らかにした。(共同)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080624-OHT1T00230.htm