日本マクドナルドは24日、「名ばかり管理職」と問題になった直営店の店長を対象に、8月から予定していた新しい報酬制度の導入を延期することを明らかにした。店長の間で新制度への不安が広がったため。残業代の支払いは予定通り実施する。
新制度は「店長手当」に相当する職務給を廃止し、成果に応じた報酬と残業代を支払う仕組み。店長から「残業が増えると、成果報酬が減らされるのでは」との懸念が出ていた。
マクドナルドは今年1月、東京地裁から「権限のない店長を管理職扱いし、残業代を支払わないのは不当」として、残業代の支払いを命じられた。同社は5月に残業代を支払う新制度を発表したが、総人件費は増やさないと説明。「残業時間が短い店ほど、業績がいい」(原田泳幸会長兼社長)と残業時間を抑える姿勢を打ち出した。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080624-OHT1T00142.htm