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2008年06月24日(火) 21時30分

グッドウィル幹部に罰金命令=労働者二重派遣−東京簡裁時事通信

 人材派遣大手「グッドウィル」(東京都港区)の労働者派遣をめぐる事件で、東京地検は24日、職業安定法違反ほう助と労働者派遣法違反の罪で同社の元イベント事業部エリアマネージャーの上村泰輔事業戦略課長(37)ら3人と法人としての同社を略式起訴、東京簡裁が罰金100万〜50万円の略式命令を出した。いずれも同日納付した。
 ほかに、派遣先の3社と役員ら5人も略式起訴した。
 調べによると、上村課長らは2006年5月から07年6月にかけ、別の港湾運送業者二社へ二重派遣されるのを知りながら、延べ51人を「東和リース」(港区)に派遣。労働者に業務内容を明らかにせず、派遣先には名前などを通知しなかった。
 上村課長らは二重派遣について違法性を認識していたといい、「売り上げを上げて成功したいという思いがあった」と供述しているという。
 グッドウィル・グループの話 (略式命令の)事実を厳粛に受け止める。株主や関係者の方々に多大なご迷惑をお掛けし、心より深くおわびする。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080624-00000160-jij-soci