2008年06月24日(火) 19時29分

＜米大統領選＞マケイン氏の側近が失言（毎日新聞）

　【ワシントン及川正也】米大統領選の共和党候補に確定したマケイン上院議員の側近が２３日、新たなテロが米国で起きれば「（マケイン氏に）大きなプラスになる」と発言し、民主党候補予定者のオバマ上院議員陣営から「侮辱的な発言」と非難されている。テロを期待するかのような発言だけに、マケイン氏も火消しに躍起だ。

　マケイン陣営の戦略主任、チャーリー・ブラック氏は米フォーチュン誌（電子版）で、新たなテロ攻撃が米国内で起これば「間違いなく（マケイン氏に）有利に働く」と指摘した。

　マケイン氏は「発言は間違いだ。私は同時多発テロ以降、二度とテロが米国内で起こらないよう最善を尽くしてきた」と強調。ブラック氏も米メディアに「発言は不適切だった」と遺憾の意を表明した。これに対しオバマ陣営は「こうした発言こそ、変化が必要な政治そのものを示している」と批判した。

　マケイン氏はオバマ氏の安保・外交政策を「未熟」と指摘しており、陣営内からの失言はマケイン氏を「危機に強い候補」と印象付けるための勇み足だったと言えそうだ。

【関連ニュース】
米大統領選:見逃せない妻対決 社長令嬢VS苦学弁護士
米大統領選:オバマ氏「自己資金で戦う」 公的助成を辞退
米大統領選:3大激戦州でオバマ氏がマケイン氏リード
ブッシュ米大統領:海底油田開発の規制解除求める
米大統領選:オバマ氏とマケイン氏、支持率はほぼ互角

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080624-00000106-mai-int