2008年06月18日(水) 11時49分
「西のかわつ」の後は「東の亀鶴」、ショウブで勝負(オーマイニュース)
坂出市にある「かわつ花菖蒲園」で楽しんだ後、高松自動車道・坂出ICに入って東へと向かいました。途中、昼食で府中湖PAに立ち寄った後、さらに東へ。志度ICまで走り、さぬき市内を南進していき、亀鶴公園へおじゃましました。
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亀鶴公園は高松市の東隣、さぬき市の南部エリアにある県立公園(昭和24年指定)です。公園の西側に鶴の飛ぶような形に例えられる鶴が山と公園の顔である、宮池の中央に浮かぶ亀島の頭文字から取って名付けられました。
旧長尾町時代の1986年に整備され、市民のオアシスとしておなじみの公園となった当時から花菖蒲(はなしょうぶ)が植えられています。その後、1993年にウォーターフロント整備事業で地域のシンボルゾーンとして整備されてできたのが今回訪れた「花しょうぶの里」です。
今や地元で花菖蒲と言えば、「西のかわつ、東の亀鶴」と言われるほどです。
花しょうぶの里は宮池のほとり、駐車場から入ってすぐのところにあります。白、紫を中心に赤紫や白と紫、白と赤紫、あるいはピンクのマーブルといった、カラフルな花々が咲き誇っています。
開花期には約10万本咲くそうですが、話によると今年は15万本近く植えたとか。品種も江戸系と肥後系がそれぞれ約100種、伊勢系が約30種、そして長井古種と呼ばれるのが約4種、アメリカ系と呼ばれるのが約5種などと、その数は250近くもあります。
シーズンになると、地元のボランティアグループの方々によって日々、栽培されています。
亀鶴公園の特徴は、かわつ花菖蒲園に比べて黄色のしょうぶ(キショウブ)が多いことです。おなじみの色のそれと比較して、全敷地の2割前後ですが、黄色は黄色、ほかの色と同じように集中的に整えられていて、温かみのある雰囲気を醸し出しています。
昼過ぎから梅雨が明けて夏が来たかのような晴れわたる暑さとなりました。公園整備以来、開催されている「ショウブまつり」も今年は1日と8日にあり、宴の後の見物となったにもかかわらず、県内各地から家族連れをはじめ、グループホームや介護施設などのお年寄りたちが訪れていました。
引率の指導員が時にはカメラで記念に撮影するなど、季節の花による色の競演を楽しんでいました。
ちょうど栽培に携わっていたボランティアの方は、
「咲き始めたばかりのや、まだつぼみのもあるので、6月末まで楽しめるかな?」
と話していました。
花菖蒲は紫陽花(あじさい)同様に雨に似合うものである。記者は常々そう思っているので、晴れたのは仕方がありません。しかし、東西横綱の2つの名所を初めて一挙に訪れて、昨今のうどんブームを始めとする香川の観光に一家言持つ者の1人として、植物は大いに貢献しているのだなとつくづく感じました。
(記者:笠井 隆宏)
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