東京・秋葉原で17人が死傷した無差別殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された派遣社員加藤智大(ともひろ)容疑者(25)が、犯行当日の8日早朝、携帯サイトに書き込んだ「秋葉原で人を殺します」というタイトルの犯行予告について、「タイトルや車とナイフを使う手口は、犯行直前に書き換えたもの」と供述していることがわかった。
警視庁では、サイトへの接続履歴を検証し、書き換えられる前の内容を調べている。
サイトの掲示板には、8日午前5時21分、「秋葉原で人を殺します」というタイトルで、「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います」と書かれていた。その後も静岡県の自宅からレンタカーのトラックで秋葉原に向かう様子を刻々と「実況中継」するように書き連ねていた。
同庁幹部によると、サイトの管理会社から接続履歴の提供を受けて分析したところ、タイトルと最初の書き込みの内容が書き換えられていたことが判明。このサイトは、投稿者本人ならば、書き込み時間を変えずに内容の編集ができるという。書き換えは秋葉原に到着したとみられる8日午前11時45分前後で、他の部分は手を加えていないという。
一連の書き込みについて、加藤容疑者は「誰かが見て、自分を止めてほしかった」と供述しているが、同庁では、書き換えた意図について追及している。
http://www.yomiuri.co.jp/net/security/s-news/20080617nt07.htm